190920-風で折れる森


千葉県内は、まだまだ台風15号の影響が広範囲にわたって残っています。
ライフラインの復旧は着々と進んでいますが、ブルーシートの風景から脱却できるのは、先が見えない気がしています。

さてさて、今回の台風、私のいる君津市辺りでは最大瞬間風速が48m前後だったと聞いています。もっとすごい場所では60m近かったとか。この数字は、かなりヤバいです・・・。
アクアラインで風速24mの時に渡ったことがありますが、車のハンドル操作が容易ではない状態でした。あの時の倍の風速と考えると死も意識してしまいます。

日本は地震大国で、あらゆる場面で地震による災害を想定しています。
しかし、建築の世界では、地震と風は"対等"に扱われています。すなわち、建物の構造耐力を考える際には地震も風も考えている、ということです。

それがわかっているのに、なんでか台風に対する備えはあまくなってしまっていました・・・反省・・・。

実際、超高層ビルなどは地震による揺れではなくて、風による揺れで構造を決めていることが多いです。
ちょっと専門的になりますが、ある階層では地震で、ある階層では風で、設計しているといった具合です。そのくらい風ファクターは重要なんです。

190920-風の脅威


こちらの写真は、台風15号が去った直後のツツミ建築設計室の屋上の様子です。
大人が2〜3人でやっと動かせるエアコン室外機+礎石が見事に吹っ飛んでいました。もちろん初めての出来事でしたが、そのくらいの激しい台風であったことをぜひ皆さんに認識していただきたいです。

ニュース等を見ていると、なぜか誰かのせいにしようとしているニュアンスが多くて、実際に現場で復旧に努めている方や生活を続けている方々の恐怖と苦労がわかっていないと感じてしまいます。
今回の台風は、人知を超えていた、きちんとそれを伝えて、次からの台風には備えることを適切に伝えていただきたいです。

人は、地球という大自然の中で生かされています。
災害被害に遭いたくはありませんが、何かに頼りすぎて自分たちの現状をあまく見ていると今回のようになってしまうのではないかと思います。
改めて、建築も普段の生活も見直そうと思いました。たいへんな学びでした。