150530-明治神宮参道1


どもども。

今日は運動会日和のいいお天気となりました。
運動会の応援に繰り出している方も多いようです。
楽しい一日でありますように。(^-^)


さてさて、昨日、表参道で行われている写真展に赴く途中で明治神宮に寄りました。
およそ20年ぶり。

『くるりみず』活動で水のことを考える時間が多くなりましたが、明治神宮に"清正井"という井戸があることを知り、東京のど真ん中にある井戸とはどんなものなのか・・・という興味から足を運んだ次第です。

150530-明治神宮参道2

浮世絵を空想させるような参道。

150530-明治神宮

重厚感ある本殿。

歴史を感じさせる風景を取り囲むのが明治神宮の森です。

150530-明治神宮の森3


150530-明治神宮の森1

すぐ上の写真に水路があるのですがわかりますか?

この水の源流が"清正井"になります。

"清正井"を見るためには御苑に入るのですが、拝観料¥500が必要になります。その価値はあります。

入口から入って間もなく"隔雲亭"という建築に出会います。

150530-明治神宮隔雲亭1


150530-明治神宮隔雲亭2

古民家というと、農住型古民家、いわゆる大きな柱や梁に大きな屋根の家を指す方が多いですが、様式や年代、使い方によっても古民家はいろいろと種類分けがあります。

こちらの"隔雲亭"は、端的にいうと別荘。
個人的にはこのスマートさが好きです。

そして、デザインの洗練された様は感動でした。
細かいところを挙げるときりがないのですが、建物だけが建築ではなく、周囲の環境や人の動きに合わせてすべての景色が計算されているところが素晴らしいです。
進めている里山活動の拠点となる古家のカスタマイズもここを手本として進めようと考えています。

150530-明治神宮の森2

隔雲亭から池と菖蒲田沿いに上り、源流"清正井"に着きます。

150530-明治神宮清正井1


150530-明治神宮清正井2

観光客用に井戸周りがアレンジメントされていて、ここだけなんか違和感があるんですが、井戸そのものは江戸時代から水をたたえている古観が素晴らしいです。


清正井や隔雲亭があるエリアは、江戸初期より加藤家、井伊家の下屋敷庭園でした。
明治に入っていまのようになっていますが、もともと"庭"であったわけです。

実際に足を運んでいただくとわかりますが、樹齢が高い広葉樹がうっそうと生い茂っています。
今回は坊ノ内養蜂園の鈴木さんと赴いたわけですが、これぞ里山の手本だ!と終始感動でした。

いま始めている里山活動の行く末をここで感じ取れたわけですが、なぜ、このように歴史ある庭の形が消えかかってしまっているのか・・・。里山環境を保全活動しなければ保てないほど荒れてしまっているのか・・・。

やはり私たちが見失っているものが多いのではないでしょうか?


雑木の庭、というのが見直されて庭づくりをそのようにする方も出てきています。
以前も書きましたが、あたくしは庭面積を広くして家を小さくすることを提案しています。

このことは特殊なわけではなく、普通のスタンスだったわけです。
取り囲む環境が心地よさというものを醸し出してくれて、そこに人はどのように存在するのか・・・そんな風に捉えるといまの都市や新興住宅街はちょっと異常なのかもしれません。

庭づくりを楽しむのか、庭を楽しむのか・・・その辺りでも捉え方は変わってしまうと思いますが、とても近い身近な周囲の自然環境を見直すのもよいのではないかと思います。


まだ日本列島が大陸と一つながりだった頃、現在の日本は広葉樹林に覆われていたそうです。そのおかげで全国的に"土"が存在します。
土を通して清涼な水が育まれ、土からは作物が生まれます。

里山環境は生命の源。

それを忘れずに建築、里山活動を進めていければと思います。


それにしても今日はいいお天気ですね〜・・・昨日晴れてほしかった・・・。(T-T)
RGでした。
<(__)>rg

ではでは。

++−+ : 木を感じる家づくり