150529-大断面木造


どもども。

今日はこれから雨が降りそうな予報・・・。
朝も少し涼しげです。


さてさて、毎年?日々?いろんな法律が改正されています。
守るためのものをこんなにどんどん変えていたら守る側はわからなくなって違反者ばかりになりそうな気もしますが、まあ、そんなもんなんでしょう。

その法改正の中で、6月から建築関連法規も一部改正がなされます。
建築基準法は8年ぶりに、建築士法は7年ぶりに大きな変化があります。

建築基準法に関しては、厳しくなるというより、可能性を引き延ばすような内容のものが盛り込まれています。
細かいことは省きますが、皆さんに提案しやすくなったのが"木造"です。

上の写真は、9年前に新潟で建築したもの(フレーム)ですが、米の備蓄倉庫兼精米場です。規模としては小学校の体育館くらいです。
食料品を取り扱う・・・ということで、施主さん側からの鉄骨造計画を木造で提案しました。鉄骨造は、どうしても塗料の臭いが残ってしまうからです。

体育館くらい・・・ですので、中間に柱を入れずに10m強の空間にしています。
木造でもこんなことができます。

ところで、"木造"が提案しやすくなった・・・という理由ですが、木造の注意点は、じつは耐震性ではなくて耐火性でした。この基準をクリアするのがいままでは難儀でしたが、集成材メーカー等の尽力により、耐火性能を上げたハイブリッド木材が開発されています。これにより、耐火構造の要件緩和が法律に盛り込まれました。
要するに、いままでよりも大規模な木造を建てられるようになった・・・ということです。

壁がないと木造は危ないんじゃないか・・・という誤った理屈がはびこっていますが、技術的には木造で10階以上の事務所ビルも建てられます。

最近は、住宅も工場風にする・・・というアイデアもあります。
結構好きなアイデアですが、多くは鉄骨造になっています。そこを木造でやってみたいですね。


次に建築士法。
建築士法・・・というものが存在するのか・・・という方も多いかもしれませんが、建築士の資格や資格者としての守るべきことが定められています。

ちなみに、設計の業務報酬は、よく建設費の10%くらい・・・といわれますが、実際は業務報酬規定というのがあって、建物によって所要業務が変わってきてそれに基づいて報酬を決めてよいことになっています。
これで計算すると、新築の場合、建設費の10〜15%の間になる・・・ということです。
技術職ですので、知的所有権が大きい職業です。提出した図面がいくら・・・と考えられがちですが、そこはこちらの仕事を理解していただいてご依頼ください。

業務報酬には直接関係しませんが、今回の改正で"契約時の書面交付の義務化"が明示されました。
ツツミ建築設計室では、原則として契約書を交わしてから業務に入る・・・という仕組みにしていますが、小さな案件などで契約書まで作っていないものもありました。
今後はすべて契約書の取り交わしをさせていただきます。

当たり前に感じられると思いますが、先程の業務報酬然り、設計業務の理解が薄いことで契約書の存在がなかったり、業務報酬が支払われなかったり・・・という問題がたくさんあったそうです。
知人設計事務所もそうしたあおりで閉鎖したりしました。

皆さんにとって煩わしいことかもしれませんが、設計事務所も業として皆さんの依頼を受けています。
すっかりクレーム産業となってしまった設計業界ですが、一つ一つの信頼で成り立ちます。金額的に高いものに感じるかもしれませんが、それだけの労力がかかっていることをご理解ください。


法改正の内容に関しては大きく皆さんには関わることがないかもしれませんが、頭の片隅に置いておいていただくと嬉しいです。
RGでした。
<(__)>rg

ではでは。

++−+ : 木を感じる家づくり