150219-ミツバチ


どもども。

ブログ、ご無沙汰してしまいました。(^-^;

少し寒い日が続きましたが、今日はまた穏やかな日和が帰ってきました。
妙高高原出張から帰ってきたころから感じ始めましたが、日がだいぶ高いところを巡るようになりました。確実に春は近づいていますね。

出張から帰り、妙高高原の仕事を進めつつ、新しいプロジェクトにも取り掛かっています。
その中の一つが、"ミツバチの巣箱"。

Facebookではご紹介しましたが、坊ノ内養蜂園の鈴木さんなど、養蜂チームとのコラボ企画です。
思うところあって巣箱のデザインを申し出ました。


私たちが食している植物系の食糧は、大部分がミツバチによって提供されているといっていいほどです。要するに受粉です。しかしながら、このミツバチの量が近年激減しています。農薬の使用やその他の人間社会が生み出した自然破壊が原因の一つです。
たまたまこれについての動画を見てショックを受けました。

昨年、鈴木さんにお願いをして養蜂の仕事を見学させていただきましたが、ハチ=危険・・・というのは先入観であって、種類によりその対応の仕方にも方法があるのだとわかりました。
特にミツバチは人の力を必要としているそうです。身近にミツバチがいる環境は、人間にとっての生活環境として好ましい環境だといってよいと思います。


さてさて、実際に巣箱のデザインをするにあたり、サンプルをお借りしてきました。

150219-巣箱

お借りしたのは、養蜂用の巣箱。特に"西洋ミツバチ"向けです。
まずはこちら、西洋養蜂向けの巣箱を研究しています。

ただ箱をつくればいいんじゃないの・・・と思われそうですが、ミツバチの家は人の家と全く同じ問題を抱えています。

それは、"結露"。

ミツバチの巣箱内は、冬でも34〜35℃くらいを保っています。これにより生命を維持しているわけですが、この状況、すごいと思いませんか?人の家の室内でも冬場に34℃なんてことにはなりません。外気温5℃だとすると、温度差は24℃・・・結露することは容易に想像できます。
ましてや木箱だけ。人の家のように断熱壁や断熱サッシが付いているわけではありません。

結露によってダニや有害な虫が発生し、巣箱の中のミツバチが全滅してしまう・・・ということになるので、この問題の解決は重要です。


打合せの中で、調湿の工夫と断熱について何らかの方策をとるのがよいのではないかという方向で進むことにしました。
実際どう納めるかはまだ考え中ですが、秘策は思いつきました。どんな風になるかは乞うご期待!


そしてもう一つ。
こちらがあたくしがメインとしている巣箱で、ガーデンファニチャとして、ついつい庭に置きたくなってしまう・・・という巣箱のデザイン。これは"日本ミツバチ"向けのものです。

"西洋ミツバチ"というのは、管理に気を遣わなければならないそうで、いわばプロの仕事が必要です。
その点"日本ミツバチ"は、だいぶルーズでもよいとか。素人さんでもあまりハチに触れることなく共存できるのだそうです。実際、巣箱を置いたからといってきちんと入ってくれるとは限らないそうですが、住みやすい環境であれば巣箱を利用してくれるそうです。

意味ないんじゃないの?・・・。

ハチが入ってくれるかどうかは、環境次第というところが大切なんです。
人が住んでいてもハチが住めないような環境下で暮らしを営んでいてよいのか?という疑問があたくしの中にあります。ミツバチもきれいな水がないと生きていけません。要するに、野生との共生は、私たちが住んでいて健康に生き続けられるかのバロメーターなんです。

嫌なもの・・・虫・・・は駆除する・・・ことで、実は自分たちの首を絞めている。
苦手意識はあるかもしれませんが、人間だけが地球で生きているわけではありません、人間だけで生きられているわけではありません。

環境を考えましょう・・・というのは、私たちが暮らしを続けられるようにするために必要不可欠な意識です。
もういい加減気が付かないとヤバいです。
あたくしは建築分野でどうにかそのことに向き合いたいと思っています。

人とミツバチ、一見異なるものの家は実はとても似通っていました。こうしたことは他にもたくさんあります。今こそ気付きましょう!そして始めましょう!!

そんなことを思いつつ、巣箱にチャレンジしています。


とか難しいことを言いつつ、楽しんでもいます!(^-^)v
RGでした。
<(__)>rg

ではでは。

++−+ : 木を感じる家づくり