130726-リノベーション


どもども。

今日はとても蒸し蒸ししている気がします・・・。
夏、午前中に事務所のACをつけることはあまりないのですが、今日は耐え切れずにスイッチ・オンです。知らず知らずに熱中症になってしまいますからね。気をつけましょう!


さてさて、最近はとても多くなりました、”マンションのリノベーション”。【リフォーム】、という言葉の方が定着しているかもしれませんが、業界では【リノベーション】という方が多いです。”改修”ということです。

今週は、そのマンション・リノベーションの依頼をこなしています。
築15年程の分譲マンションの一室で、その当時にスタンダードだったプランの形式です。
今回は、水廻りの改修・・・といった部分的なものではなくて、全体的な変更での改修を希望されています。
主となる要件は、【バリアフリー】。高齢のご夫婦が住む予定で、将来の介護も前提にされています。

現状は、室内でも段差があったり、各部屋が細かく区切られていたりします。これらをバリアフリー化して、建主さんの要望を付け加えていきます。
家のバリアフリー化では様々な注意点がありますが、あたくし的に注意しているのは次の点です。

1.玄関の広さと段差。(外履きエリアが広い方が便利)
2.少ない間仕切りと万が一の際に気がつける音の伝達。(声よりも倒れたりする音に気を配る)
3.必要個所にだけ手摺をつける。(いらない手摺はかえって邪魔になる)
4.視線が通りやすい。(光と風の確保もできる)
5.各設備の高さ。(標準の高さでは使いづらいケースがある)

細かいところを挙げるときりがありませんが、概ねこんなところです。
ポイントは、”家”であるということです。病院や福祉施設ではないので、建主さんの生活を尊重することが大切です。また、生活の中にメリハリをつけることで高齢者の方は健康を維持することもできます。あまりに高齢者施設寄りにするのは、個々の生活を阻害する恐れがあると考えています。もちろん、最終的には建主さんとシュミレーションしてどこまで作り込むかを決めていきます。やはり人は千差万別ですので【バリアフリー】だからといって基本形にはめてしまうのはよくないと思っています。


余談ですが、なんでこんなことを考えるようになったかというと、身の回りに元気な高齢者が多いからです。年寄り扱いすると叱られるときもあります・・・。なので、その人その人に応じた【バリアフリー】もあるのだと思っています。
高齢者ではなく障害者にも【バリアフリー】という言葉を使いますが、こちらはまさに人それぞれで考え方が違います。それは、障害がどこにどのように出ているかで考え方が異なるからです。
例えば、右半身が麻痺してしまっている方にとって右使い勝手がよいものは不便以外の何物でもありません。
新築もリノベーションも同じですが、必ず皆さんの生活が家づくりには直結していると考えてください。


話は戻って。
書いたようなことを考えつつ、たたき台のプランを検討中です。
ゾーニング(空間構成)は概ねまとまったので、後は設備関連の納まりや造り、高さなどを検討です。【バリアフリー住宅】では、特別な高さ設定をしたりするのでいろいろなモノを手作りすることを前提にしています。洗面台・キッチンなども然りです。なので案外楽しい空間ができます。
【バリアフリー】というと”平滑”と“手摺”と連想する方が多いですが、それだけでなく、住まい手の”バリア”がなんなのかを考えることも必要です。

以後、進んでいくことになればまたご報告できると思います。


これからは【リノベーション】の時代に入っていきます。
意外といろいろなことができますので、どんなことができるのか、あきらめる前にご相談ください。


暑いですが、外回りにいってきます!・・・。(-0-;
RGでした。
<(__)>rg

ではでは。

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