120331-伝承


どもども。

【伝承】

”継承”の3回目です。
前回、家の寿命の話をしました。家の売り買いでは、築年数が古いほど価値は低くなっていますが、本当にそうなんでしょうか?数百年経つ寺社などは重要文化財などに指定され保存されています。この差はなんなのか・・・。
よくわかんないんですけどね。少し考えてみたいと思います。

伊勢神宮。皆さんもご存知かと思いますが、「式年造替」というものが20年に一度なされます。社会科の教科書にも載っていたくらいなので、この目的なども知ってらっしゃるかもしれませんね。伊勢神宮だけがこれをしているわけではありませんが、まったく同じものを定期的に建て替えることで建築様式や技術を伝承していきます。歴史、というと過ぎ去ったもののように感じますが、こうして受け継がれることによって歴史が守られていく、知られていくことになります。
昨今では、家の様式、というものにあまりこだわらなくなったように感じます。地震に対する強度、スタイル、コストパフォーマンスなど、こだわりの部分がスライドしてきていることを強く感じます。設計している自分もそうだな〜・・・と感じるほどです。このことが良いのか悪いのかはさておき、地域づくりや後世に残すものという観点からすれば建築の歴史を考えながら住まいづくりすることも自分の使命ではないかなと思います。

前回までにも話しましたが、日本の建築の基本は木の文化です。これがただ単にそうしなければならなかったものではなくて、快適性や心理的なもの、長持ちする建物、安価であるものの基盤になっています。今一度この部分を踏まえて家というものを皆さんにも考えていただきたいです。
日本家屋の可能性、木造の可能性、その先にある地元の街並み。ちょっと大げさかもしれませんが、そんなことを考えながら家も考えていきたいです。スイスの写真をみると、家の雰囲気や周辺環境などからそこがスイスの村であると言われなくてもわかります。日本も地方にいくとそうした風景が残っていますが、新興住宅街などは特筆した風景要素もなく、残念ながら魅力が感じられないのも現実です。かといって好みもありますし、難しい話ではあります。

そうした様々な見解がありますが、もう少し、家を、風景を、後世に残していくという観点を作っていきたいと思っています。安い家、の話もしましたが、安いとはいえ高い買い物の類に入る家です。数十年、数百年の時を経るような建物を考え、自分達が持つ習慣を子孫に伝え、各々の歴史を刻んでいけるような、そんな場としての家を皆さんと考えていきたいですね。


今回で「人主【juu】ワークショップ」のお話は終了します。
自分で書いていても「難しいこと言ってるな〜・・・」と思ってはいました。ですが、それほど家は身近で大切で、周りにも、時間の流れ的にも、重要素であるわけです。そのわりには生活感がない家や仕方なく・・・という家が多いと感じていました。考えることはたくさんあるけれども、皆さんの家が大事な一つ一つであることを知っていただきたく、こんなことを書いてきました。
今後はこれを踏まえて、皆さんから家づくりの相談を受けたり、お手伝いをしたり、簡単なワークショップをしたりしていきたいと考えています。そんな時には参加いただければと思います。次回のお知らせをお待ちください。
RGでした。
<(__)>rg

ではでは。

tutu-tu ARCHI STUDIO