110422-森


110422-雪国


110422-街


どもども。

【地域の歴史と都市計画】

”環境”についての2回目です。
今回は、場、いわゆる住んでいる地域に目を向けた話をします。私生活、とはいうものの個人のレベルですべての生活が営まれているわけではありません。その地域の気候や風土・慣習やルールによって生活があるのは薄らいでいるかもしれませんが実感があるかと思います。その実感を改めて見直してみましょう。

+ WORKs +
a.
いま住んでいる場所の四季の環境や慣習(夏は暑すぎるけど冬それほど寒くはない、自然がとにかく美しい、雪が降りすぎる・・・、街のにぎわいが落ち着く、祭りが面白い、など)、利点や欠点(職場・学校に近い、車の移動が容易、など)を挙げてください。
b.
aをまとめてから、自分に住みよい地域がどんな感じかをaをアレンジしてまとめなおしてみてください。

この部分はなかなか難しい部分であると思います。毎日の生活に追われていると地域に目がいかなくなったりします。しかし、住環境を作るのは、家の中だけでなく周囲が大切になってきます。じっくりと考えてみてください。
建築設計は、基本的に立地が決まってから依頼を受ける場合が多いですが、時折、土地を探すところから一緒にすることがあります。土地を探す際、住環境に対する目的がはっきりして探すことがほとんどであると思います。例えば、職場や学校に行くために便利なところ、のように。しかし、この目的だけで選んでしまうと他の部分で大いに我慢しなくてはならない・・・という事態も発生するケースもあります。住みやすい環境、とよく聞く言葉がありますが、これが何に対するのかは個人に差がありますので、小さなことにも気を向けることが大切になります。
また、個人レベルだけでないのが地域です。近所付合いや市町村による決まりごともあります。その地域が営んできた歴史や雰囲気があります。建築でいえば、地域により都市計画が決まっています。土地・建物の形状、建物の性能や、地域によっては見た目の制限もあります。極端なことをいうと、道一つ隔てて建てられる建物の大きさが変わったりします。お向さんには5階建が建っているからこちらも・・・なんて思っているとこちらには2階建までしか建てられない、なんてこともあります。
東日本大震災では、東北のみならず千葉県浦安市でも液状化という現象で多大な被害が出ています。これは地盤の歴史も関係があります。代々受け継がれている土地ではあまり心配はありませんが、新興住宅街などでは”土地の履歴”というのが重要になります。住宅街以前はどんな土地の形状だったのか、というものです。昔は海だった、田んぼだった、など、こうした履歴は時間が経つにつれて問題が発生するケースも稀にあります。
都市計画や土地の履歴などは事前に調査することができます。地域の感触や慣習も知る術はいろいろとあると思います。間取りだけが生活や家を決めるものではありませんので、「自分はこんな地域がいいな〜」というものを考えてみましょう。そこで生活をするということは、その地域の歴史の一部になるということを忘れないでください。

次回は、【”住”の中の一番】です。住に対する”環境”についてまとめていこうと思います。
RGでした。
<(__)>rg

ではでは。

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